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顧客管理(名簿管理)についても、本システムでは従来のシステムとは異なるアプローチをしています。 従来のシステムでは、次のような単純な表で表現する場合が多いと思われます。
顧客コード | 名前 | 郵便番号 | 住所 | 電話番号 | その他の情報 |
初心者がExcelやAccess等で名簿を作成する場合にもこのような表を作成することと思います。 しかし、このような単純な表形式の名簿で現実社会をモデル化することにはかなり無理があります。
さらに、従来型のシステムでは「顧客名簿」と「仕入先名簿・メーカー名簿」などが 分かれているのが普通と考えられます。 この場合、「顧客でもあり仕入先でもある」という会社が存在したら、 その住所等のデータは二つ存在することになり、別々にメンテナンスする必要があります。
これらのことをふまえ、商品スタッフIIの顧客管理(名簿管理)システムでは、 次のようなモデル化を行なっています。
メーカーや仕入先なども「グループ」ですので、メーカー・仕入先であると同時に、 そのまま顧客としても扱うことができます。 また、スタッフ(従業員)も「個人」ですので、スタッフであると同時に顧客です。
新しいモデル化による、このようなケースの取扱いの詳細は別項で説明します。
売掛の発生しない、あるいは回収の問題の無い店舗ではこのモデルを使用しなくとも構いません。 従来型の単純な表による顧客管理とすることもできます。
もちろん、最初はこのような単純な表による顧客管理とし、 徐々に上に述べた顧客管理に移行することも可能です。 複数の個人を世帯としてまとめたり、個人として登録されたものをグループに変換することが可能です。
まとめますと、本システムでは顧客とは以下のようなものです。
※実際には、メーカーや仕入先が「顧客」となる場面は多くはありませんが、 「顧客」という呼び方自体が便宜的なものとお考えください。
顧客には、その性質によって異なる属性があります。
顧客としての共通属性は以下のとおりです。
顧客の通し番号です。顧客を作成するとシステム側が一意な番号をふります。 顧客ラベルの印刷時に、このコードをもとにインストアJANコードを作成します。
顧客の信用度を表します。「顧客ランク」を参照してください。
顧客の締日です。デフォルトは末日です。 売掛のある顧客への請求書作成時に、いつまでの売掛について請求するかを決めるために 必要になります。 請求書の作成操作については請求書一覧画面を 参照してください。
ポイントカード発行済みの顧客としてマークします。 ポイントシステムを参照してください。
ダイレクトメールを拒否された顧客としてマークします。 一括コンタクトなどでDM送付対象顧客を選択する場合には、 この顧客を除いてください。
このマークがされた顧客への販売を外税で行いますが、現在のところ実験的な機能です。 マークされた顧客について、商品スタッフIIのすべての機能が外税対応になるわけではありません。
※外税販売については外税販売を参照してください。
顧客が個人の場合にのみ現われる属性です。
個人は必ずただ一つの世帯に属しますので、必ず世帯属性も持ちます。
顧客がグループの場合にのみ現われる属性です。
グループは親グループと複数のグループを持つことができ、 肩書き付の複数の個人を持つことができます。
グループのメーカーとしての役割についてはメーカーを、 仕入先としての役割については仕入先を参照してください。
顧客にランク付けを行うことができます。 本システムでは、顧客ランク種類の登録と顧客へのランク設定をサポートします。 デフォルトでは「通常」という顧客ランクが提供されており、すべての顧客および顧客不特定の場合は デフォルトでこのランクに属します。
「通常」以外の顧客ランクを自由に作成することができ、顧客を自由に割り当てることができます。
例えば、売掛の入金をいつまでもしてくださらないお客様には、それ以上売掛販売をしてはなりませんから、 新たな顧客ランクを作成し、「売掛不可」「クレジット不可」「事務所確認」などの属性を設定し、 回収不能の可能性のある売掛販売を防ぎます。
また、顧客のランクによって販売価格を異なるものにすることができ、 さらに、特別なお客様に割安価格で販売する場合には、レシートにその旨を印字することもできます。
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