ネットワーク版のセットアップ

LAN環境とファイアウォールについて

※本文書とあわせて、商品スタッフIIマニュアル~ネットワーク版の管理もご覧ください。

単一のパソコン内で動作する「商品スタッフIIスタンドアロン版」と異なり、ネットワーク版は、一つのパソコンをサーバとし、複数のパソコンがそこに接続し、機能やデータベースを共有するという機能を提供するものです。

パソコンは通常、「ファイアウォール」という機能を持っており、任意の相手からの接続を受け付けない設定になっています。

このため、サーバパソコンについては、ファイアウォールの機能を外さなければなりません。

商品スタッフIIネットワーク版のデフォルトの設定では、サーバパソコンのポート番号3050、4455、8080の三つのポートについて、他のパソコンからの接続を受け付けるようにしてください。具体的にはファイアウォールの設定にて、これらのポートについてLAN内のパソコンからの接続を受け付けるようにするということです。端末パソコンについてはこの設定は必要ありません。

ただし、こういった設定は面倒なものです。簡単にこれを行うには、「ホームまたは社内(プライベート)ネットワーク」について、ファイアウォールを無効化してしまうことです。LAN内にあるパソコンは一般に信用できるものと考えられますから、この設定でも問題ありません。コントロールパネル>Windowsファイアウォールで以下のような設定を行います。

この設定はサーバパソコンでのみ必要です。

※なお、お使いのウイルス対策ソフトウェアによっては、ファイアウォールの設定が変更できない場合があることにご注意ください。この場合の変更方法についてはソフトウェアベンダーにご相談ください。

商品スタッフIIリリース版と開発版のJavaの選択について

リリース版では、現在のところ32ビット版のJavaが必要になります。OSが64ビットOSであっても、32ビット版Java(JRE)をご使用ください(64ビットOS上では64ビット・32ビットJavaどちらでも動作します)。これはサーバ・端末どちらにも当てはまります。これはスタンドアロン版も同じです。

開発版ではこの制限はありません。64ビットOS上での32ビット、64ビットJREのどちらでも動作しますし、もちろん32ビットOSでの32ビットJREで動作します。以上の制限にご注意ください。

OSのビット数とJavaの選択肢は以下のようになります。実のところ、64ビットOSでは、32ビットJavaと64ビットJavaを同時にインストールすることができるのですが、どちらを実行させるかの選択はそれらのインストール場所や「パス」の知識が必要になりますので、初心者の方はどちらか一方に決めてしまった方が簡単です。

OSが32ビット、64ビットのどちらであるかは、コントロールパネル>システムを見ればわかります。以下のような画面です。

Javaのインストールは、サーバパソコン・端末パソコンのいずれにも必要です。リリース版をお使いの場合は双方ともに32ビット版のJavaを選択する必要があります。

開発版の場合には、組み合わせてもかまいません。例えば、サーバは64ビット版、端末Aは32ビット版、端末Bは64ビット版ということも可能です。

サーバパソコンでは、Javaの他にFirebirdのインストールが必要です。

JavaとFirebirdのダウンロード元について

Java(JRE~Java Runtime Environment)はOracle社のサイトJava SE Downloadsからダウンロードします。JRE Downloadsをクリックすると、最新のJREのダウンロード画面になります(これを記述している時点では、 Java SE Runtime Environment 8u144)になります。

「Accept License Agreement」をクリックしてから、32ビットJavaの場合は「Windows x86 Offline」、64ビットJavaの場合は「Windows x64 Offline」をクリックしてダウンロードします(x86が32ビットを表すというのはインテル社のCPUの名称にちなんだ歴史的な事情によるものです)。

Firebirdのダウンロードは、FirebirdのサイトのFirebird 2.5から行います(3.0での動作は未確認です)。Win32用の.exeファイルか、Win64用の.exeファイルをクリックしてダウンロードします。

なお、Firebirdのビット数はJavaのビット数とは全く無関係です。サーバとして使用するパソコンのOSが32ビットであれば32ビット用を、64ビットであれば64ビット用をダウンロード・インストールしてください。

表にまとめると以下になります。

OSのビット数 Javaの選択(サーバ・端末パソコン) Firebirdの選択(サーバパソコンのみ)
32ビット 32ビット 32ビット
64ビット

リリース版は32ビット
開発版は32,64どちらでも

64ビット

Javaのセキュリティ制限について

弊社が商品スタッフIIネットワーク版をリリースして以降、Java自体のネットワークにおけるセキュリティポリシーが変化しており、現在のJavaでは非常に厳しくなっています。

これは、不審なサイトから悪意のあるJavaプログラムをダウンロードして実行できてしまうといったことの無いようにするためのものです。

しかし、このセキュリティポリシーが、信用のおけるLAN内でのやりとりでも適用されてしまっています。

つまり、端末パソコンがLAN内のサーバパソコンに接続してプログラムをダウンロードする場合であっても、それが「悪意あるプログラムかもしれない」とみなされ、実行を拒否されてしまいます。 このため、すべての端末パソコンについて、Javaのセキュリティ制限を緩和する必要があります。

これを行うには各端末パソコンのJavaセキュリティ設定に、サーバパソコンのIPアドレスを登録しておく必要があります。例えば、サーバパソコンのLAN内でのIPアドレスが192.168.1.100だとしますと、

http://192.168.1.100:8080

を例外サイトとして登録する必要があります。これはすべての端末パソコンで行う必要があります(サーバパソコンでは必要ありません)。

具体的には、Javaをインストールした後、コントロールパネル>Javaを開いてください。

「セキュリティ」タブを選択し、「サイト・リストの編集」をクリックします。「追加」ボタンをクリックして、先程の場合ですと、「http://192.168.1.100:8080」を入力します。

端末ソフトウェア起動時の警告について

サーバパソコンからのプログラムのダウンロードが行われた後でも、Javaセキュリティポリシーによる警告が行われます。端末プログラムを起動すると、以下のような警告が表示されます。

これは単純に、「リスクを受け入れて。。。」にチェックを入れ、実行ボタンをクリックしてください。

ご覧の通り、「場所:http://localhost:8080」となっていますが、これはサーバパソコンの中で、自身から端末プログラムをダウンロードして実行しようとしているところです。つまり、自分のプログラムを自分で実行しようとしているところですが、それでもJavaセキュリティは警告を出してきます。

サーバパソコンのIPアドレスとその固定

端末パソコンからは、http://192.168.1.100:8080などとして、サーバパソコンに接続するわけですが、このIPアドレス(192.168.1.100の部分)を確認するには以下のようにします。

スタートメニュー>アクセサリ>コマンドプロンプトを選択し、そこでipconfigと入力してください。

パソコンによって表示は異なりますが、表示された「IPv4アドレス」の部分が、そのパソコンのLAN内でのIPアドレスになります(この例の場合は192.168.3.100)です。特殊な設定をしていない多くの場合には、この値は「192.168.*.*」という形です。

一時的にネットワーク版を試用する場合には、この値をサーバのIPアドレスとして使用すればよいのですが、恒常的にお使いになる場合には、IPアドレスを固定する必要があります。

というのは、通常はパソコンを起動するたびにIPアドレスが変わってしまうからです。必ずしも変わらない場合もありますが、いつでも変更されてしまう可能性があります。これは、IPアドレスを管理するDHCPの仕組みによるものです。DHCPの機能は、多くの場合、お使いのルータ等に組み込まれており、LAN内のすべてのIPアドレスを一元管理しています。

サーバのIPアドレスを固定するには、以下のようにします。コントロールパネル>ネットワークと共有センターで「アダプターの設定の変更」を選択し、「ローカルエリア接続」を右クリックし、ネットワーク設定を表示します。

インターネットプロトコルバージョン 4 (TCP/IP4)を選択し、「プロパティ」ボタンをクリックします。

おそらくここでは、「IPアドレスを自動的に取得する」状態になっているはずなので、「次のIPアドレスを使う」に変更します。ここで以下のように入力します。

  • IPアドレス:固定するIPアドレスを入力しますが、ここに入力するものと同じ値がLAN内に存在してはいけません。使用可能な値としては、DCHPサーバの設定や、既に固定IPを持つ機器やパソコンに依存しますのでご注意ください(※後述します)。
  • サブネットマスク:通常の環境では、255.255.255.0になります。
  • デフォルトゲートウェイ:多くの環境ではルータのIPアドレスを指定することになります。この例の場合は192.168.3.1ですが、おおよそは192.168.0.1か192.168.1.1になる場合が多いです。
  • DNSサーバのIPアドレス:IPアドレスを固定すると、DNSサーバのアドレスを入力しろと言われますが、これは例と同じ値で構いません。8.8.8.8と8.8.4.4です。これらはGoogle社が公開しているDNSサーバのIPアドレスで、どなたでも自由に使用して構いません。
    また、インターネットプロバイダからこの値について指定のある場合もありますので、そちらを使用しても構いません。

※DHCPサーバの設定を確認するには、まずお使いのルータにログインします。これは、192.168.0.1や192.168.1.1というIPアドレスになっている場合が多いようです。ブラウザでこのアドレスを開き(例えば、http://192.168.0.1)、ルータの設定を確認します。確認方法等は各社まちまちですが、ともあれDHCPがどのようなアドレス範囲を割り当てるかを確認し、そのアドレス以外のアドレスを使用するようにします。

製品ID・期限、ライセンス確認について

ネットワーク版をお使いになるには、本サイトにて製品IDを作成し、ネットワーク版に入力する必要があります。 初めて製品IDを作成すると、その製品IDには三端末までの試用期限が設定されます(製品IDは、最大10個まで作成可能ですが、試用期限は最初のものだけになります)。

この試用期間のあいだネットワーク版をお試しいただけますが、商品スタッフIIネットワーク版は自動的に本サイトに接続し、ライセンス確認を行います。従いまして、ネットワーク版を動作させるパソコンはインターネットに接続していることが必要です。

ライセンス期限切れになった場合、製品IDを作成されなかった場合、あるいは製品IDをネットワーク版に入力されない場合には、利用可能な端末は一つだけになります。 これはフリーソフトのスタンドアロン版と同じ状態です。

ネットワーク版ZIPファイルの展開と起動・設定について

ネットワーク版ZIPファイルをダウンロードしたら、ZIPファイルを展開します。これはスタンドアロン版と同じです。スタンドアロン版の場合には、展開したファイルの中のalone.jarを起動しますが、ネットワーク版の場合はserver.jarとなっています。

起動方法は、商品スタッフIIマニュアル~ネットワーク版の管理~簡単な起動方法をご参照ください。

同ページの「ライセンスの確認と製品IDの指定」もご参照ください。試用期間のある、あるいは正規の有効ライセンスのある製品IDを入力しませんと、端末は一台しか起動しません。これはスタンドアロン版と同じ状態です。