発注・仕入・入荷
発注処理
適正発注は小売店様にとって最も重要なことであり、この種のシステムに期待される点です。本システムでは、様々な方法で適正発注をサポートします。
発注点と適正在庫数設定
多くの従来システムと同様、本システムでも発注の基本は発注点と適正在庫数です。
さらに、商品の定番度を設定することができます。
これらはもちろん、商品ごとに一つ一つ設定することも可能ですが、上のように複数の商品について一度に設定することができます。このときに対象となる複数商品は、任意の商品分類にて分類済みの「同じような商品」ですから、それらの商品を比較しながら設定していくことが可能です。
通常発注操作
通常発注操作(※1)の基本は、従来システムと同様に
- 在庫数(※2)が発注点を切っていたら発注対象とし、適正在庫数になるまで補充すべく発注を行う。
というものです。
※1:このほかに在庫数や発注点とは無関係に発注処理を行うことができます。
※2:この場合の「在庫数」とは「実在庫数 - 顧客引当数 + 仕入先からの未入荷数 - 顧客による予約数」となります。
しかし、発注点を切ったからと、ただちにそれらすべてを発注する必要はなく、商品の範囲を絞りこみながら、発注数に検討を加えながら発注を行うことができます。この第一段階が商品の抽出です。ここでは様々な条件で発注候補とする商品を抽出します。
特に、商品分類の木構造の任意の「幹」から下を選択することができます。この機能は発注商品抽出に限らず、本システムのあらゆる場面で使用することができます。
発注数量を決定する画面です。この画面では、抽出された商品を実際に発注するときの数量を決定しますが、その際にはそれぞれの商品についての詳細な情報をすぐに閲覧することができます。図の例では、選択された商品が所属する分類にある他のすべての商品との売上比較を行っています。
発注履歴画面では、作成された発注書データを管理します。ここでは、以下の作業をすることができます。
- 発注書データの修正
発注単価・発注数量の修正が可能です。 - 仕入状態の閲覧
仕入処理(後述)は、発注伝票ごとに行われるわけではありません。仕入先在庫不足などの理由により、発注伝票の一部を今回仕入、他の一部を次回仕入とすることができます。発注書に対する仕入処理の状態を「無印、△、○」の記号で表します。 - 入荷状態の閲覧
発注した商品の入荷状態を「無印、△、○」の記号で表します。
仕入処理
通常、発注から入荷までは図に示すような段階を踏みます。
しかし、状況によっては必ずしもこのような段階を踏まない場合があります。例えば、
- セールスや電話等で仕入先に対して口頭で発注した場合。
- あらかじめ仕入先との取り決めによって定期的に品物が送られてくる場合。
本システムでは、このような状況にも対応できるよう、柔軟な仕入処理・入荷処理を行うことができます。具体的には、
- 発注無しで、納品書送付及び入荷が行われる場合。
- 発注・納品書無しで入荷が行われる場合(ただし、入荷後に納品書が送られてくるか、仕入処理を行うものとします。
入荷処理
入荷処理では、発注済みあるいは入荷処理済みの納品商品を荷受します。本システムでは、入荷処理をほぼ自動で行うことができます。
- 品物は仕入先ごとにまとまって納品されることが多いため、まず納品元の仕入先を決めます。
- 商品のJANコードをスキャンして特定します。JANコードの無い商品については、名前の一部などから商品検索を行います。
- 商品が特定されると、その仕入先に発注中のデータ、あるいは仕入処理済みのデータから数量が自動的に判断されます。
- 数量が異なる場合には、手入力で修正します。
- 数量が確定すると、自動的にその数量の振り分けが行われます。
数量の自動振り分けとは以下のようなものです。
- 商品が客注の場合には、客注保管ロケが指定されます。
- 店舗在庫を補充する必要のある場合には、その商品の店舗ロケが指定されます。
- そうでない場合には、倉庫ロケが指定されます。
このように、入荷処理の際には商品がいくつ入荷されるべきか、どの場所に移動すべきかが自動的に決定されるため、入荷の手間が大幅に減ります。もちろん、手作業による数量や場所の変更も自由です。
発注済未入荷・仕入済未入荷
発注したにも関わらず入荷していない商品、あるいは仕入処理を行ったにも関わらず入荷していない商品をすぐに確認することができます。
発注済未入荷
発注後、一定期間を過ぎても入荷していない商品を一覧します。仕入先の都合により、納品が不可能となった場合に備え、ここで発注数量を「修正数量」として変更することができます。
仕入済未入荷
仕入処理、すなわち仕入先からの納品書の受け入れを行ったにも関わらず、入荷していない商品を一覧します。
その際にあわせて発注日を表示しますが、本システムでは「仕入先との契約によって、発注をしなくとも勝手に納品される」場合に対応していますので、そのような場合には発注日は表示されません。