Javaの選択について
商品スタッフIIはJava製のプログラムであり、その実行にはあらかじめJavaがインストールされていることが必要です(サーバの実行には、さらにFirebird 2.1あるいは2.5のインストールが必要です)。
2007年の商品スタッフIIの発表以降、本年まで、商品スタッフIIではOracle社の無料のJavaシステムを推奨してきました。が、いったん2019/4以降はOracle社がJavaを有料化したため、Oracle社製の最新のJavaは推奨しませんでした。しかし、2021/9以降は、再度Oracle社が無償提供を始めました。その間の二年間に弊社が推奨していたのは、Eclipse Temurin(旧AdoptOpenJDK)です。実際には、どちらを選択されても構いません。
JavaのバージョンとWindows10の非互換性について
Oracle/AdoptOpenJDKのいずれをご利用の場合にもバージョンはJava8以上をご利用ください。それ以前では商品スタッフII V2は動作しません。
古いJavaとWindows10の最新アップデートの組み合わせでは、インストーラが起動せず、インストールできなかったり、インストールできても、Windows10の非互換性のために、商品スタッフIIのようなJava製プログラムが意図せずに落ちてしまう不具合が世界中で起こっています。
商品スタッフIIヘルプ:Windows10においてプログラムが落ちてしまう場合をお読みください。
このため、最新のJavaをインストールされることをおすすめします。今後、Windows10による互換性を切り捨てたアップデートによって、場合によっては常に最新のJavaが必要になるかもしれません。
Oracle社製純正Javaを継続して利用される場合
2019/4から二年間のあいだOracle社の純正Javaは、商用としては有料提供でしたが、再度2021/9以降は、無償提供になりました。
以下のリンクから自由にダウンロードすることができます。
Eclipse Temurinを利用される場合
Eclipse Temurinは、Oracle社製Javaのソースコード(オープンソースです)をもとにして、独自のJavaの配布を行っているものです。
以下では、Eclipse Temurinのダウンロードとインストール方法を説明します。
Eclipse Temurinのダウンロード
https://adoptium.net/temurin/releases
を開きます。時期によって異なりますが、以下のような画面になります。
- Windowsが32ビット版の場合はx86を選択してください。
- Java Versionは8で十分です。
※弊社ではJava Version 12までの動作を確認しています。商品スタッフIIには影響しませんが、13にはバグがあるようです。
msiをクリックしてダウンロードしてください。
Eclipse Temurinのインストール
インストールは簡単です。ダウンロードしたmsiをダブルクリックしてインストーラを起動し、ほぼ「次へ」を押していくだけです。
Eclipse Temurin上での実行を確認する
以前に別のバージョンのJavaをインストールされている場合には、新たなJavaをインストールしてもうまく切り替わっていない場合があります。先程インストールしたEclipse Temurin上で商品スタッフIIが実行されていることを確認するには、以下の操作をします。
商品スタッフII端末のメイン画面の説明>バージョンを選択します。
環境タブにてjava.venderを調べます(歴史的な事情により、Java8の場合は1.8、Java9以降では、9,10,11,12という表示になります)
起動するJavaがうまく切り替わらない場合
前述のチェックを行った場合に、新たなJavaではなく、古いJavaが使われていることがあります。この場合には、いったんJavaをすべてアンインストールし、再度インストールしてみてください。
あるいは、古いJavaをインストールしたまま、(.jarファイルをダブルクリックしたときに)新しいJavaを選択させるようにする方法があります。Windowsのファイル拡張子関連付けを確認するを参照してください。