商品スタッフII ヘルプ>ネットワーク版の管理>サーバの管理>server.propertiesファイル |
server.propertiesにはサーバ起動に必要な設定を記述します。 サービスとしての起動の場合には、あらかじめ外部のテキストエディタでこのファイルを 編集しておく必要があります。 サーバコントローラからの起動の場合には、 既存のserver.propertiesの内容が自動で読み込まれますので、起動設定にて編集してください。 編集結果は自動で書き戻されます。
基本的な記述方法としては、「項目=値」のように項目名に続いて「=」を置き、その次に値を記述します。 また、行頭に「#」がある場合はその行はコメントとなります。 コメント等に漢字を記述したい場合は、そのコードをシフトJISとしてください(外部エディタを使用する場合)。 例をあげます。
# # これはserver.properitesのサンプルです # dbUserName=sysdba dbPassword=masterkey rmiPort=4455
各項目について説明します。
sysPassword | システムパスワードです。記述しない場合はシステムパスワード無しとなります。 |
extOnePass | 外部端末1のパスワードを指定します。記述しない場合はパスワード変更無しとなります。 |
dbUserName | データベースユーザ名です。デフォルトは「sysdba」です。 |
dbPassword | データベースパスワードです。デフォルトは「masterkey」です。 |
webServerPort | ウェブサーバポートです。デフォルトは「8080」です。 |
rmiPort | RMIレジストリポート番号です。デフォルトは「4455」です。 |
nbackup | nbackupコマンドのパスを指定します。デフォルトは「nbackup」です。 |
enableBackup | バックアップを有効・無効を決定します。デフォルトはtrueです。 |
serverIdent | 指定した数値をサーバ識別子として強制します。 |
詳細を以下に説明します。
この機能は主に外部端末を使用する場合のものです。 LAN内のみ・内部端末のみの使用では意味がありません。
サーバがインターネット上にある場合は、後述するwebServerPort, rmiPortを公開しなければなりません。 これらに対する意図しないユーザからのアクセスを拒否するためのパスワードです。
外部端末にアクセスするには、このパスワードに加えて各外部端末固有のパスワードが必要になることにご注意ください。 もしsysPasswordが漏れた場合でも、それぞれの外部端末固有パスワードが無ければアクセスはできません。
この機能は開発中のものです。現在使用できません。
外部端末1(外部端末のうち番号が1のもの)のパスワードを指定します。 もし外部端末1が存在しなければ、サーバ起動時に強制的に外部端末1を作成した上でパスワードを指定します。 この機能は以下の場合に利用します。
Firebirdのデフォルトは 「sysdba」「masterkey」です。 これらとは異なるユーザ名・パスワードをFirebird側で設定し、それを利用したい場合に dbUserName, dbPasswordを指定します。
商品スタッフIIサーバは、二つのポートを使用して端末パソコンからの通信を受け付けます。 その一つは、端末パソコンが「Java Web Start」を使用してサーバから端末用プログラムを ダウンロードするためのポートです。 これはwebServerPortで指定され、デフォルトは8080です。
このポート番号が他のプログラムで使用されている場合は、サーバの起動に失敗します。 この場合は明示的に他の番号を指定します。
二つのポートのうちのもう一つは、端末用プログラムが起動した後でサーバとの双方向通信を行うポートです。 これはRMI(Remote Method Invocation)によって行われますが、 そのサーバ用のポートを指定するものがrmiPortです。デフォルトは4455です。
このポート番号が他のプログラムで使用されている場合は、サーバの起動に失敗します。 この場合は明示的に他の番号を指定します。
これを設定する必要があるのは、差分バックアップされたファイル群からデータベースをリストアする場合です。 それ以外では使用されません。
通常、Windowsでは「c:\Program Files\Firebird\Firebird_2_0\bin\nbackup.exe」となり(Firebird 2.0の場合)、 Linuxでは「/opt/firebird/bin/nbackup」となります。
これを設定する必要があるのは、「サーバ復旧のテスト」を行う場合のみです。 通常の運用や緊急時のサーバ復旧では指定する必要はありません。
通常、サーバは夜間にフルバックアップを行ったり、業務中に差分バックアップを行っています。 ネットワーク上のどのマシンにバックアップするかなどの設定はサーバデータ自体に書き込まれています。
サーバマシンがクラッシュなどすると、そのバックアップから復旧しますが、そのデータは クラッシュする前のものですので、復旧を行うと新しいサーバは当然のことながら以前のサーバとまったく同じ バックアップを開始します。
ところが、「正常運用中にバックアップからの復旧をテストしたい」という場合にはこれでは困ります。 なぜなら、正常運用中のサーバのバックアップ先に「バックアップテストサーバがバックアップを書き込んでしまう」 という状況になるからです。
これを避けるために「バックアップからの復旧テスト」の場合には「enableBackup=false」として 一時的にバックアップを禁止しなければなりません。
指定した数値をサーバ識別子として強制します。 この機能は極めて特殊なものです。ご利用の際は弊社にご連絡ください。
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