※※※ 本マニュアルは旧製品V1のものです。最新版V2はこちらです ※※※

サーバの起動と停止

初回起動の前に

初めて起動する場合はデータベースがありません(配布ファイルには含まれていません)。 この場合に起動すると新規データベースが自動作成されます。

もしスタンドアロン版等で利用されていたデータベースをそのままお使いになりたい場合は、 そのデータベースファイルをコピーあるいはバックアップし、 server.jarと同じ位置に入れておいてください。

コピー・バックアップのいずれの形式でも構いませんが、ただし

注意

起動の方法

サーバの起動方法としては二種類あります。

一般には前者を利用してください。 後者を利用しなければならない場面は特殊で、ある程度の技術力も要します。

サーバコントローラからの起動

サーバコントローラは、商品スタッフII ネットワーク版サーバの動作設定を行い、 サーバを起動・停止する役目を行います。

サーバコントローラは以下のいずれかの方法で起動します。

次のウインドウが表示されます。

この時点では「サーバ」は起動しておらず、「サーバの起動・停止を行うコントローラプログラム」 が起動しているだけです。

画面の機能

画面下部のラジオボタンを使って、「起動設定」や「実行ログ」を表示させることができます。

起動設定

この画面は、server.propertiesファイル専用のエディタとなっています。 つまり、server.propertiesが存在すればあらかじめその内容がこの画面に読み込まれており、 この画面に書き込んだ内容は自動的にserver.propertiesに保存されます。

通常はここには何も書き込む必要はありません。書き込む必要があるのは、例えば以下のケースです。

server.propertiesファイルを参照してください。

実行ログ

サーバを実行したときに出力されるログを表示します。 サーバがうまく起動しない場合には、これらのログを調べてください。

実行と停止

サーバを実行するには「実行」ボタンをクリックします。 通常は数秒の後に、サーバが実行状態になります (データベース変換を伴う場合は長時間かかることもあります)。 このとき、「実行」ボタンは「停止」ボタンに変化します。

「停止」ボタンにならずに「実行」ボタンに戻ってしまう場合は、 起動時エラーが発生しています。実行ログを調べてください。

無事に実行できた場合に、サーバを停止するには「停止」ボタンをクリックします。 コントローラ画面を閉じることでもサーバを停止します。

以下に停止状態と実効状態での表示を示します。タスクバーのアイコン表示も変わることに注意してください。


停止状態

実行状態

起動時のデータ変換について

商品スタッフIIは、そのバージョンによってデータベースの構造を変更しています。 様々なお客様の要望に対応するためです。

古いバージョンのデータベースを移行する場合には、データベースの構造変換に時間がかかることがあります。 特に、既に大量のデータを保存されている場合には顕著です。

変換中が行われていることを確認するには、実行ログを見てください。変換中はここに、

Start Database Update ...
End Database Update ...

というメッセージが現れます。

起動の完了

サーバの起動が完了すると、実行ログに

***** Server Started Up *****

というメッセージが表示されます。これが表示されて初めて端末の起動が可能になります。

※※※ 注意 ※※※

スタンドアロン版の起動とは異なり、 サーバが起動してもサーバコントローラ画面が自動的に閉じることはありません。 強制的に閉じてしまうとサーバが停止してしまいます。

サーバコントローラ画面はサーバ起動中はいつも表示されたままの状態です。

また、サーバを起動しても自動的に「端末」は起動しません。 サーバとはほかに端末プログラムを起動する必要があります。 端末の管理を参照してください。

サービスとしての起動

以下の方法はserver.propertiesの設定が正しく、 間違いなく動作する場合に限って利用してください。 また、この方法は技術力を要します。ご注意ください。

Linux上で「商品スタッフIIサーバ」をシステムサービスとして起動するには、 rc.localファイルなどに記述しておくのが簡単です。 次に示すように「-headless」オプションを指定してサーバプログラムを起動してください。

「headless」とは、Linux等のUnixでウインドウシステムが起動していない状態を指します。 Windows環境で言うと、いわゆるDOS窓の中でのみ動作するCUIプログラムとして動作するということです。

java -jar server.jar -headless

なお、このとき「server.properties」ファイルが起動設定として使用されます。 server.propertiesファイルを参照してください。 サーバを停止するには、Control-Cキーを使うなどしてプロセスを停止させます。

コマンドによる起動は主にサーバを停止させずに利用するような場合に使用し、 サーバマシンの起動時に自動的に商品スタッフIIサーバを起動させるなどします。