一括操作

特に商品アイテム数が大量の場合、商品の属性操作を行うのに労力を要することがあります。 例えば、

• 複数の商品の販売価格を変更する必要がある。
• 複数の商品の発注点や適正在庫数を設定する必要がある。

などです。

しかし、目的としては複数の商品に対して同じような操作であるのに、 手段としては一つ一つの商品をいちいち編集していくしか無いというのでは大変に不便です。

お絵かきソフトの類を考えてみると、これはちょうど「複数の図形の色をすべて白色にしたいにも関わらず、 一つ一つの図形の色をいちいち白色に指定しなくてはならない」という状況に似ています。 このようなお絵かきソフトは誰も使いたいとは思わないでしょう。

本システムでは、（すべてではありませんが）ある程度のこのような一括操作、つまり 複数の商品の同じ属性を一度に変更するための機能を実現しています。 このために提供している機能としては二つがあります。

• 操作対象の商品を抜き出す
  特定の条件に一致する商品を抜き出します。 例えば、ある分類の一項目にある商品すべてでもよいですし、 複雑な条件を指定してそれに一致する商品でもよいでしょう。
• 抜き出した商品に対して一度に操作を行う
  それらの商品について、できる限り手間をかけずに操作できることが必要です。 「それら全商品に適用する粗利率を決めて、原価から販売価格を自動的に決定する」ことや 「ケース入数を一律に発注単位として設定する」などです。

商品の抽出

商品分類を使って一つの分類項目に商品を集めれば、 それは特定の条件に一致する商品の抽出と同じことです。 例えば、「チョコレート菓子」という項目に集められた、Ａ、Ｂ、Ｃという三つの商品は 何らかの一括操作を行う可能性があるかもしれません。 このような操作は商品分類編集画面 にて簡単に行うことができます。

そうではなく、もっと複雑な条件を使って商品を抽出する必要があるという場合には、 商品抽出画面を使うことができます。 ここでは、分類項目の指定による商品の抽出はもちろんですが、これに加えて主仕入先の指定や 売上状況などの指定など様々な条件によって目的とする商品を自由に抽出することができます。

商品抽出画面にて抽出された商品を一度に操作するには、商品連続編集画面 を使います。

商品の操作

商品分類編集画面、 商品連続編集画面のいずれにおいても 対象とする商品について商品操作画面 を呼び出すことで操作を行います。

操作内容には複数ありますが、必ずしも「同じ値を全商品に設定する」というわけではありません。 以下のような操作も可能です。

• 個々の商品の設定
  抽出された商品を比較することにより、同じ条件で抽出された商品間の「塩梅」 を考えながらの設定を行うことができます。 もちろん、一律に「同じ値を全商品に設定」した後で、重要な商品のみを設定変更するといった 使い方ができます。
• 商品それぞれの持つ値に基づいた一括設定
  例えば、それぞれの商品の「ケース入数」を「発注単位」に一括設定することや、 一つの粗利率を指定して、それぞれの商品の原価をもとに販売価格を設定することができます。