※※※ 本マニュアルは旧製品V1のものです。最新版V2はこちらです ※※※

概要

機種の選択

接続インターフェース

EPSON TM-T88シリーズの接続インターフェースには、シリアル・USB・パラレル・LANなどの 様々なものがあります。 お買い求めの際には各デバイスのインターフェースについて を参照してください。

また、プリンタ自体にDM-D110シリーズ等のカスタマディスプレイを接続するソケットの有無の違いもあります。 十分ご注意ください(本システムはどちらにも対応できます)。

シリアル機について

特に、TM-T88のシリアルインターフェース機は、定価ベースでは他インターフェースの機器とは大きく違いが無いものの、 オークション等の中古機ではかなりの低価格で販売されているケースが多々あります。 このため、シリアル機の購入を検討される場合も多いかと思いますが、以下の点にご注意ください。

インターフェースの変更

シリアルインターフェースのTM-T88を、インターフェースボードの交換によってUSBインターフェース機に 変更できる場合があります。

しかし、EPSONのサポートの方は知識不足で「交換は不可能です」と言われてしまう場合があります。 ご相談はテクノベインズ等の技術的に信頼のおける メーカー・販売店様にお願いします。

※弊社では交換可能であることを保証するものではありません。

電源

民生用機器と同様にこのプリンタもACアダプタによって電源を供給しますが、そのコネクタ形状等は 市販のACアダプタとは大きく異なります。

これについてもまた、オークション等で購入される場合は添付されていることを確認してください。 別途購入することも可能ですが、新品の場合は(民生用の一般的なACアダプタに比較して)非常に高価です。

用紙幅

TM-T88シリーズの印字できるレシート幅として58mmと80mmがあり、これは出荷時に決められていて 変更できないようです。どちらのタイプの用紙を用いるかを十分に検討してください。

本システムはどちらのタイプの用紙でも対応できます。

印字方法の選択

本システムの以前のバージョンでは、Windowsプリンタとしてのみの印字しか行えませんでした。 1.26.7以降のバージョンではこれに加えてESC/POSプリンタとしての印字をサポートしました。 両者の方式の違いは以下の図のように表されます。

Windowsプリンタとして印字するときには、本システムはプリンタドライバに対して Windowsの描画命令を発行します。 これを受けてドライバ側がEPSON独自のESC/POSプリンタコマンドをプリンタに送り出す仕組みです。

これに対し、本システムが直接的にESC/POSプリンタコマンドを送ることができるようになりました。 この改良の理由は、EPSON製プリンタドライバの次のような不都合を解消するためです。

  • プリンタドライバ経由ではドロワオープン命令が必ず最も最後に発行される。

    このため、遅いインターフェースを持つ機種で、ある程度の行数のレシートを発行すると ドロワのオープンが非常に遅くなり、お客様を待たせてしまいます。

  • プリンタドライバのバージョン間の互換性が無い。

    特にバージョン2.XXと3.XXの間でのバーコード印字命令の互換性がなく、 2.XX向けに作成したバーコード印字プログラムを3.XXで実行すると、バーコードは印字されずに バーコードの番号が印字されてしまいます。

  • プリンタドライバのバージョンによってドライバ設定画面の構成が大きく異なっている。

    このため、バージョンが変わるとユーザによる適切な設定ができません。

EPSON社製ドライバの上記の不都合を解消するため、本システムの新バージョンではESC/POSに対応しています。 どちらの印字方式を利用するかは、機器設定画面 で選択することができます。

注意:

ESC/POS送出方式の場合でも、ドライバのインストールは必要です。 上の図では説明の都合上省略していますが、ESC/POSプリンタコマンドは実際にはプリンタドライバを経由してプリンタに送られるからです。